元滝伏流水(もとたきふくりゅうすい)と獅子ヶ鼻湿原は、どちらも秋田県にかほ市にある鳥海山の伏流水が育てた新緑の名所です。元滝は幅約30mの苔むした岩肌から一日約5万トンの水が湧き出す滝で、駐車場から平坦な遊歩道を約10分。獅子ヶ鼻湿原は約26haの湿原で、奇形ブナ「あがりこ大王」や流水中のコケ「鳥海まりも」が見られます。新緑とひんやりした空気を楽しめる初夏が、まさに見頃です(出典: にかほ市観光協会)。
元滝伏流水とはどんな場所?見頃はいつ?
遊歩道の先に進むと、ゴーッという水音が次第に大きくなり、視界が開けた瞬間、緑の苔に覆われた岩壁一面から無数の白い水がほとばしっていた。霧のような水しぶきが顔にかかり、真夏でも肌が一気にひんやりする。森全体が天然のクーラーのようだ。
元滝伏流水は、鳥海山に染み込んだ雪解け水が長い年月をかけて湧き出す滝で、幅約30mの岩肌一帯から一日約5万トンもの水が流れ落ちます。一年中枯れることがなく、豊かな苔を育てています(出典: にかほ市観光協会)。
見頃は新緑の初夏。特に5月下旬にはヤマツツジが咲き、苔の緑・水の白・ツツジの赤が織りなす景色が見事です。夏でもひんやりと涼しく、避暑地としても人気があります。駐車場から平坦な遊歩道を約10分歩くだけで滝の前に到着でき、トイレも整備されています。
獅子ヶ鼻湿原・あがりこ大王の見どころは?
湿原に足を踏み入れると、地面がやわらかく沈み、辺りには見たこともない形の木々が立ち並んでいた。幹の途中から無数の枝がうねうねと伸びる姿は、まるで森の主のよう。その中でもひときわ大きな一本の前に立つと、思わず声を失った。
獅子ヶ鼻湿原は、鳥海山国定公園内にある約26haの湿原で、世界的にも貴重なコケが大量に群生しています。流水の中でボール状に育つ「鳥海まりも」は、ここでしか見られない珍しいものです(出典: にかほ市観光協会)。
シンボルの「あがりこ大王」は、樹齢約300年・幹回り7.62mの巨大な奇形ブナです。かつて炭焼きのために伐られた跡から枝が再生し、異形の巨木群となりました。神秘的な森の空気は、新緑の季節に一段と深まります。
獅子ヶ鼻湿原の遊歩道・所要時間は?
木道とぬかるみが交互に現れる道を、苔の絨毯を踏まないように気をつけながら歩く。一歩ごとに空気がひんやりと澄み、鳥のさえずりだけが響く。あがりこ大王までの道のりそのものが、森の深さを味わう時間になっている。
遊歩道は整備されており、トレッキング初心者にもおすすめです。コースはいくつかあり、あがりこ大王コースのみで約2時間、あがりこ大王・鳥海まりもコースで約2時間30分、フルコース(総延長約5.08km)は1周約2時間20分が目安です(出典: 鳥海山・飛島ジオパーク)。
自然保護のため、入山は午後3時まで、午後5時までに下山するルールになっています。時間に余裕をもって、明るいうちに歩き終える計画を立てましょう。
アクセス・駐車場はどうなっている?
麓の田園地帯から山側へ車を走らせると、空気が少しずつ冷たくなり、木々の緑が濃くなっていく。駐車場に着くころには、街の暑さがすっかり遠のいていた。
獅子ヶ鼻湿原(中島台レクリエーションの森)へは、日本海東北自動車道・象潟ICから約15〜20分、道の駅きさかたから約30〜40分です。駐車場は100台分が無料で利用できます(出典: にかほ市観光協会)。
車のない方には、象潟発着の乗り合いタクシーもあり、運行期間は5月24日〜11月30日です。元滝伏流水も同じにかほ市・象潟側にあり、車で組み合わせて巡るのに便利な距離です。
歩くときの注意点・服装は?
真夏の感覚で半袖に薄いサンダルで来てしまい、苔の道で足を滑らせかけたことがある。涼しさは魅力だが、それは同時に足元が湿って滑りやすいということでもある。
両スポットとも水と苔の多い環境のため、足元は滑りにくい運動靴かトレッキングシューズが安心です。滝や湿原のそばは夏でも体感温度が低いので、羽織れる上着を1枚持っていきましょう。苔や植物は踏み荒らさず、遊歩道から外れないのがマナーです。
鳥海山一帯はツキノワグマの生息域でもあります。音の出るものを携帯し、できれば複数人で歩くと安心です。湿原は入山時間が決められているため、時間を守って楽しみましょう。
元滝・獅子ヶ鼻と合わせて巡りたいスポットは?
水と苔の涼を堪能したら、同じにかほ・象潟エリアにある滝や海辺の景色にも足を延ばしたい。山の伏流水で冷えた体に、日本海から吹く風が心地よく感じられる。
周辺には、迫力ある「奈曽の白滝」や、松尾芭蕉も訪れた景勝地「象潟・九十九島」、鳥海ブルーラインで上る鳥海山5合目・鉾立などの名所が点在します。にかほ・象潟エリアを拠点にすれば、新緑の滝めぐりと鳥海山の絶景をまとめて楽しめます。
獅子ヶ鼻湿原は入山が午後3時まで。朝から余裕をもって歩くには、にかほ・象潟エリアに前泊するのがおすすめです。空室・料金は予約サイトでご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q: 元滝伏流水の見頃はいつですか?
A: 新緑の初夏が見頃で、特に5月下旬はヤマツツジが咲き、苔の緑・水の白・ツツジの赤が美しく彩ります。夏でもひんやり涼しく避暑地としても人気です。
Q: 元滝伏流水は歩きやすいですか?
A: 駐車場から平坦な遊歩道を約10分歩くだけで滝の前に到着します。トイレもあり、気軽に訪れやすいスポットです。足元が濡れやすいので滑りにくい靴がおすすめです。
Q: あがりこ大王とは何ですか?
A: 獅子ヶ鼻湿原にある樹齢約300年・幹回り7.62mの巨大な奇形ブナです。炭焼きで伐られた跡から枝が再生し、異形の巨木になりました。湿原では「鳥海まりも」も見られます。
Q: 獅子ヶ鼻湿原の所要時間と入山ルールは?
A: あがりこ大王コースのみで約2時間、フルコース(約5.08km)は約2時間20分が目安です。入山は午後3時まで、午後5時までに下山するルールです。駐車場は100台無料です。
※この記事は2026年5月31日現在の情報です。遊歩道の状態・乗り合いタクシーの運行・入山ルールは変わる場合があります。お出かけ前ににかほ市観光協会など公式の情報をご確認ください。
